武州柿生琴平神社（ぶしゅうかきお ことひらじんじゃ）

琴平神社（ことひらじんじゃ）は神奈川県川崎市に位置する神社で、地元では「柿生のこんぴらさん」として知られています。伊勢の神宮の神様である天照大御神（あまてらすおおみかみ）と、四国讃岐の金刀比羅宮の神様である大物主神（おおものぬしのかみ）を祀っています。

歴史と背景

武州柿生琴平神社は、元亀元年（1570年）に創建されたとされ、当初は神明社がこの地に祀られていました。その後、志村文之丞によって四国の金刀比羅宮の祭神が勧請され、神明社と琴平社の合社として現在の形が整えられました。神社の境内には、儀式殿と本殿があり、両者は道路を挟んで位置しています。

「がまんさん」の伝説

本殿の手水舎には「がまんさん」と呼ばれる四人の山伏が手水鉢を支えています。この「がまんさん」は、飢饉や病気などの困難な時期に自らの苦しみを耐え忍ぶ象徴とされています。参拝者は、がまんさんを見て自分の苦しみを乗り越える力を得ると信じられています。